扁平足と足底腱膜炎の関係について

扁平足(へんぺいそく)とは、足の裏からふくらはぎに走る「後脛骨筋」の筋力低下により足の土踏まずが低く、足裏がほぼ平らになっている状態のことをいいます。

土踏まずは本来、歩行や立位の際にクッションのような役割を果たし、地面からの衝撃を吸収しながら体重をバランスよく支えています。しかし、このアーチ構造が崩れてしまうと、足裏の筋肉や腱、関節に過度な負担がかかり、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。その代表的な症状のひとつが「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」です。

足底腱膜炎は、かかとの骨から足の指の付け根にかけて広がる「足底腱膜」という丈夫な腱の膜に炎症が起こる疾患です。長時間の立ち仕事や歩行、または運動後に足の裏やかかとに強い痛みを感じるのが特徴で、特に「朝起きて最初の一歩が痛い」という訴えが多くみられます。

扁平足の場合、アーチが低いために足底腱膜が常に引っ張られた状態となり、歩くたびに負担が蓄積しやすくなります。そのため、足底腱膜炎を発症しやすく、慢性化することも少なくありません。

また、扁平足は足裏だけでなく、膝や腰などの関節にも影響を与えることがあります。足のバランスが崩れることで、全身の姿勢や歩行のクセにも歪みが生じ、結果として身体全体に疲労や痛みが出やすくなるのです。

鎌倉市の深沢接骨院では、まず足の状態を丁寧に確認し、どのようにアーチが崩れているかを見極めます。

そのうえで、足関節の動きの調整、足底やふくらはぎの筋肉の緊張の緩和、アーチを支える筋力(後脛骨筋)を運動療法でトレーニングします。さらに、必要に応じてテーピングを行い、正しい足のつき方をサポートします。特に、扁平足の方は日常生活での姿勢や靴選びも大切であり、これらを改善することで症状の再発を防ぐことができます。

足の痛みを我慢して放置してしまうと、炎症が悪化して歩行にも支障をきたす恐れがあります。朝や歩行時に足裏の痛みを感じたら、早めに接骨院で専門的なケアを受けることをおすすめします。

制作者プロフィール

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名前▶橋本 高歩

資格▶柔道整復師、ピラティスインストラクター、

出身校▶日本体育大学医療専門学校(日体柔整専門学校)

経歴▶高校卒業後、東京の柔道整復師養成学校進学のため上京、横浜の接骨院勤務を経て平成16年に深沢接骨院を開業

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深沢接骨院